忙中招門来福

2006年12月20日 23:18

先日、また少し具合が悪かったので(このところ、2,3日置きに具合が悪くなっているので)、行けるかどうかと思っていた「小朝三枝二人会」に行ってきました。

少し大きなホールだったので、マイク音の残響が気にはなりましたが...。

前座は、木久蔵のご子息きくおさんでしたが、来秋には真打ちになられるそうで。
え、この程度で?とつい思ってしまいました。
滑舌がいまいちなのと、父上と似ているのか、変なだじゃれが多くて、話の邪魔をしているように感じました。
お題は、鍼に凝った若旦那の話でしたが、これって昔聞いたことがあるようなのだけど、全く展開を思い出せず。

小朝は「芝浜」をやりましたが、さすがですね、きかせますね。
堪能いたしました。
なぜ正蔵の一門なのか。
まぁ奥さんの関係なので、とは言え、小朝の今後もちょっと気になるところです。

途中お神楽の芸人さんが登場。
まぁ、マギーしろうのようなものでしょうか。

トリは、三枝さん。
創作落語では、ほかに志の輔なんかもうまいと思いますが、今日の三枝は、かなりパンチが効いてましたよ(亀田のパンチとどっちが?笑)。

吉本のNGKで一度お目にかかったことがありますが、その時もゲラゲラ笑いまして、その時と同じように、客席は爆笑の嵐です。
隣の女性は、ハンカチで涙を拭きながら笑っていました。

いやー、これぐらい笑わせてくれると、脚を運んだ甲斐があるというものです。
これで少しは体に幸せ酵素が発生したでしょうか(笑)。

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元禄忠臣蔵

2006年12月10日 21:13

20061210114159

元禄忠臣蔵3部作の最終章で、今回の大石は松本幸四郎さん。
台詞の言い回しが、いつもの幸四郎さんじゃないような滑舌というか。
吉良邸への仇討ちも完了して、あとは死を待つだけという状況を表しているような雰囲気でしたが、私的には、吉右衛門さんで見たかったなぁ。

この作品は女性(?)が出てこなくて、男しか出てこない作品で、しかも男泣きというか、男の号泣が多くて、ちょっと「いいのか?」てなくらい男泣きばかりです。

最終章は、仇討ち終了後からの話で、最後は「大石最後の1日」とあって、切腹のお達しがくるその直前のエピソードが主体ですが、その話がかなり荒唐無稽だったなぁと思いつつ、泣かされました。

小姓の磯貝が世間の目を欺くために、浪人の娘と婚約したものの、仇討ちが決まり、娘を捨てて。
そこで娘は自分の恋の成就と名誉をかけて、小姓に化けて(女形が男装....?)大石に訴えるという段です。
結局、磯貝の真心を確認した娘は「いつわりをまことにかえる」と自害して自らの家の断絶を選び、吉良家も断絶との報で、すべてを終えるという話でした。

んなこたぁないだろう、とは思いつつも泣かされました。

通し狂言は初めて見ましたが、ストレート・プレイの歌舞伎(新歌舞伎)は初めて見ました。
3ヶ月、仕事の合間を見ての観劇はかなりきつかったのですが、また歌舞伎への興味も取り戻せたような気もします。

写メは、3月通しで見た人にくれた記念の手ぬぐい。

腹を切れば解決になるのではない

2006年11月11日 18:22

先月に引き続き、国立劇場で「元禄忠臣蔵」を見てきました。

今回は、坂田藤十郎さんの大石内蔵助でしたが、前月で、しゅっとした吉右衛門さんの内蔵助で、今月は藤十郎さんっつーのは、ちょっと体型と雰囲気にギャップが....。

今回の段は、内蔵助の京都伏見での放蕩三昧から、浅野家再興ならず、討ち入りを決意して、内匠頭の妻、瑤泉院に別れを告げに行くところまで。

藤十郎さんの、酒色におぼれた様は、なかなか堂に入っていましたが、はたしてあのぼくとつな内蔵助があそこまで、すけべなおっさんになるのか?と、ひじょーに疑問が。

やっぱり吉右衛門さんで見たかったなぁ(笑)。

二幕目の、甲府家綱豊公と、浅野の家臣との対決シーンが、なかなか見所で、迫力ありました。
暴れん坊将軍(8代将軍)よりかっこいい綱豊公は、後の6代将軍家宣公で、新井白石さんの教えで、5代将軍と柳沢吉保の政治を、それとなーく批判し、「武士道の心を大事にすることが人心に応えること」という思想の元に、浅野大学の大名就任を阻止した、とあります。

大学さんが大名になると、討ち入りが出来なくなるから、なんですね。
とても、フムフムメモメモ状態でした。

同時に、内蔵助の酒色におぼれたのは、配下の武士のこともあり赤穂城をあけ渡す折りに、大学さんをたててお家再興を願ったのに、もし再興されれば、仇討ちの大儀が損なわれるという事態になりるから、焦ったみたいだということ。
お家再興の願いは、黙殺されると思っていたふしがあり、公方様から将軍にお家再興を迫るという事態を予想していなかったらしい。

仇討ちをすることによって、時の将軍家の為政を批判しようとした目論見が、狂い始めたら、そらまぁあわてますな。
酒も飲みましょう。
若くて気だてのいい太夫に出会えば、彼女におぼれもしましょう。

が、ここで問題なのは、お家再興と仇討ちの重要性の問題ですね。
今なら、自分の会社をつぶした会社の社長を暗殺するのと、会社の再興がなりそうだ、というのなら、どっちがいいですか?

会社を再興して、見返すという手だってあるじゃん。
なんて思う私は、職業柄「士業」ですが、あたしには男性のシンボルがないので、儀に死ぬより、生きて見返す方をえらんじゃいますよ。
でも作家の青山青果の思想っておもしろいなーと思います。

今回は関西の歌舞伎役者さんが多く出ていて、以前から見てみたいと思っていた上村吉弥さんが女形で出ていて、メッチャきれいでした。

来月の3部目は幸四郎さんで、チケットセンターの電話も繋がらなかったし、仕事も忙しいし、稼働時間も少ないので、よそうと思っていたのですが、チケットセンターに赴いたところ平日ではありましたがチケットがあったので、つい財布を緩ませてしまいました。
「元禄忠臣蔵」を通しで見られる機会は、次はいつだ?みたいですし。

今回は2700円のお席でしたが、前から4列目。
宝塚なら、こういう席ならA席扱いになりそうですが、国立はやすーい席扱いです。
前から4列目でしたが、端っこなので首は痛いし、マイクをつけていないので声は聞き取れないし....。
でも前の席の奥様は、かなり感動して号泣していらっしゃいました。
タオルで顔をおおって泣いていました...。
なにが彼女を...。

お女中役の女形のみなさんは、もれなく若手さんなので、めちゃでけぇ女たちでした。



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